大人になると恋愛が思うように進まないことが増える。
LINEや電話などで連絡を取るとき、どのくらいの頻度がベストなのか。
また、「もっと一緒にいたい」や「会いたい」など、思いを素直に言葉にすることができなくなった人も多いはず。
それは大人になると、大体は先に頭で考えてから行動してしまうからではないでしょうか。
もちろん相手のことを考えて行動することは、社会人である以上は当然のこと。
とはいえ、理解ある大人の女でいたつもりが、彼との未来に不安を抱いたり、気づけばガマンをすることが増えたなど、結果的に大人女性の恋愛ではそれが邪魔になることもしばしば。
しかし、そんな中でも恋愛の主導権は必ず握る女性もいることも事実。愛され上手な人は、人たらしというか、夢中にさせるのが得意なのだ。
今までそんなことに気づかなかったが、一緒に暮らしている猫たちとの生活を振り返り、ふと気づいたことがあった。まさかの主導権を握られている、と。
今は何をしているのだろうかなど、暇さえあれば彼女たちの事を考えてしまう。また、辛いときには真っ先に顔が浮かび、自分のことより彼女たちのことを優先してしまっている。
これこそまさに愛されたい人が求めているもので、それをいとも簡単に手にしているのだ。
猫の行動には恋愛を成功させるヒントがたくさん
まず猫の行動を探る前に、「飴とムチ」という言葉を聞いたことがない人はいないはず。
この「飴とムチ」を上手に扱えるようになれば、いわゆる恋愛上級者になれる確率が上がるのもひとつ。しかしこれがなかなか難しいもので、初心者にとっては何が「飴」で何が「ムチ」になるのかが分からない。
一方で飴とムチを使われて、転がされる側になることは簡単だ。単純な筆者は毎日面白いように扱われている。
誰にって? 一緒に暮らしている猫にです。
ほとんどの人が、バカな飼い主だと思うかもしれない。でもただその一言で片づけられるのも納得がいかない。その理由は彼女達が飴とムチを使うことにおいて、達人級レベルだからだ。
そこでお猫先生から、相手を夢中にさせる方法を盗んでみたいと思います。
【初級編】変化に気づき、相手の空気感に合わせる
これに関して、お猫先生のお手本を例に挙げてみましょう。
風邪をひいたとき、落ち込むような事があったとき。度が過ぎる甘えん坊なのに、スリスリするでもなくそっと近くにいる。ふと気づいたときに、何も言わずに側にいてくれる姿を見たら、どんな時でも自分の味方でいてくれている。そして、さりげない優しさを感じて、手放したくないと自分の中で大きな存在になります。
【中級編】さりげない距離感、つかず離れず
少しずつ難易度がアップしますが、これができれば恋愛コミュニケーション力はかなり高いと言えるでしょう。
まず、お猫先生のお手本を例に挙げてみます。
構ってほしいときは、大体は見える位置にスタンバイ。相手のリアクション待ちといった手法でしょうか。気づいてもらえなければ、ちょっと位置を変えてみたり、ほんの少し距離を縮めてみたり。
相手からのアクションをただ待ち続けるということはしません。何かしている時など特に、ただ待っているだけでは気づいてくれないからでしょう。
なので、自分の存在はきちんとにおわせて、押し過ぎず、相手の様子を見ながら、次の行動に移します。
そして存在をアピールしてくるときは、決まって「さりげなく」。ガンガンとアピールしてくる訳ではなく、この「さりげなさ」が大きなポイントなんでしょう。
【上級編】相手が喜ぶことを上手に使って夢中にさせる
我が家の年下猫は、高音で、か細い、可愛い声なのです。ちょっといたずらをしても、その声で鳴けば大体は許してもらえるほどの威力をもつほど。それを彼女もわかっている様子だ。
その反面、お姉さん猫の声は渋め。家族からすると、この声も何とも言えないほどの愛おしさなのだが、声を武器にすることを得意としているのは断然、年下猫だ。
しかし、今回お手本となるのは、渋い声の持ち主であるお姉さん猫なのです。
年下猫が可愛い声を武器にしていることを知ってか知らずか、声の出し方を変えるときがある。出るか出ないか程の、かすれたような声で、ビー玉のような大きな目で見つめながら鳴くのです。たまに声が出ていないときもあるほど。
それが可愛くて可愛くて、「あ~、可愛いね」と言ってしまう。それを聞いたお姉さん猫は、何度も同じ鳴き方を繰り返すのだ。相手が望んでいることを理解し、記憶し、上手に使って夢中にさせるテクニックといえるでしょう。
例えば、上目遣いをされるのが好きな人に、上目遣いで話しかければ、魅力的だと感じてもらえる確率が増えるという理論。相手を観察し、見抜く力を身につけることが必要になりますが、これができればかなりの上級者ですね!
【プロ級編】媚びずに、飽きさせない
さて、最後になりましたが上級者を超えるプロ級レベルですが、教えてくれるのは年下猫先生です。わが家の年下猫は、自分自身の最大の武器が何なのか、またそれを絶好のタイミングで使ってきます。彼女の武器は「声」なのですが、正直、恋愛においても「声」は重要なポイントを握っているのは事実ですよね。電話口の声が可愛いと、「また声が聞きたいな」と思わないはずがないですよね。まさに、これを使ってくるんですよ。
年下猫先生は、キッチンマットの上によくいます。年上猫がヤキモチやきなので、ちょっと遠慮しているところもあるのかもしれません。しかし、キッチンの方を覗いて目が合うと、驚くほどの高く可愛い声で「ニャンっ」と鳴きます。もうこの声を聞いたら誰もがメロメロ。
とはいえ、年下猫先生は抱っこは基本的に拒否、最近ではスキンシップができるようになりましたが、1年程前までは撫でさせてもくれない。しかし遊びたいときや欲しいものがあるときだけは、真横に座って見つめて鳴くといったツンデレ手法。媚びない、そしてマイペース。
もはや世の中は自分中心に回っていると思っているかもしれない。でもふとしたときに、あの声が聞きたい、今どこにいるのか気になって仕方ない! といったように、一言でいえば年下猫先生にみんなが夢中。正直、甘やかされています。笑
媚びないけれど、声が武器になることを知っていますから、この声を使って飽きさせないテクニックを駆使してくるのです。
自分にとっての最大の武器は何かを知り、それを磨いて使えばいいのです。誰かのマネをしたところで、自分自身の最大の武器になるかは微妙。自己最大の武器を身に着けるには、自分の魅力を磨くのが一番手っ取り早いのです。そしてその魅力に気づかせて、相手の記憶に刻んでおくこと。案外、自分の魅力というのに気づけないので難しいですが・・・・・・。相手と接触したときに、自分の魅力を最大級に出して相手の記憶に刻んでおく! これを習得すれば恋愛のプロになれる日も近いはず。
嘘でしょ? 猫から恋愛を学ぶなんてありえない! と思う人がほとんどだと思いますが、実は意外と盗めるテクニックが盛りだくさん。彼女たちは本能で生きているからこそ、自分自身の弱点や武器などを自然と理解できているのかもしれないです。お猫先生のテクニックは、あながち使えることが多いので何となくでも記憶の片隅に置いておくと役に立つかも。
美肌研究家 ライター
手軽、ナチュラル、透明感ある美肌作りの提案を得意とする美肌研究家。
コスメ、アンチエイジング、スーパーフードなど、美容に関する様々な資格を保有。その知識を活かしながら、シーンに合わせた美肌メイクや大人可愛い魅力を引き出すメイク、無理なく続けられる美容法などのコラムを数多く連載。