最近よく聞く“エシカル”という言葉。世界的に持続可能なライフスタイルというテーマをもとにしたSDGsが知られ始めたことで注目されるようになりました。わかりやすく表現すると「人、地球環境、社会などに配慮した思考や行動」のことを意味します。既に“エシカル”を意識したライフスタイルで、充実した時間を手にしている人も増えているようですよ。今回は明日からでもできるライフスタイルに“エシカル消費”を上手に取り入れるコツをご紹介します。
節約にも!? 一石二鳥な「エシカル消費」とは
エシカル(Ethical)は英語で“倫理的な”や“道徳的な”といった意味をもち、「エシカル消費」とは環境や人、社会などへ十分な配慮がされた商品やサービスを選択・購入することを言います。日本国内では「おもいやり消費」と表現されることもあるようです。それでは簡単にできる“エシカル消費”のいくつかの例をご紹介しますね。
食品ロスを減らすために必要以上に買いだめをしない。
食べきれる量だけお買い物にすれば、必要以上の出費を抑えることが可能になります。少しずつでも浮いたお金がまとまれば、ちょっとした贅沢ランチができたり、生活費のやりくりに余裕ができる嬉しいメリットも。
被災地産品などをセレクトする。
是非とも前向きに実施してほしい「おもいやり消費(エシカル消費)」。日本も自然災害が多く、完全に元通りに復興したといは言えない地域もまだまだあります。被災地にボランティア派遣として行くことが出来なくても、被災地産品の購入で復興の応援につながります。
“エシカルコスメ”をセレクトしてみよう
エシカルコスメとは、例えばフェアトレードである、動物実験をしていない、製造過程からパッケージに至るまで極力プラスティックを使用を減らし、エコを意識しているかなど。社会や環境などに負荷をかけない配慮がなされたコスメをセレクトすることで、見た目の美しさはもちろんですが、心まで美しくなれる気がしますよね。
“エシカル”を意識したファッションを楽しんでみよう
フェアトレード、環境にやさしい素材が使用されている、動物を傷つける原材料の不使用などに配慮されたなどの条件を満たした商品をセレクトすることが、エシカルファッションの第一歩になるといえます。とはいえ、今クローゼットに眠っているお洋服を新しいエシカルファッショに総入れ替えするというより、まずは今着ているお洋服を大切にすることから始めてみるといいかも。
日本人は“エシカル”なライフスタイルが得意!?
おじいちゃん、おばあちゃん世代といえば本当にモノを大切にします。例えば、代々譲り受けてきた着物、他にも靴下の先に少し空いた穴くらいは裁縫で繕って再生させて本当に履けなくなるまで使う。そんなの恥ずかしくて履けない~なんて言いません!笑
食材もとても大切にする傾向があり、サツマイモのツルなどの本来捨ててしまうような部分ですら、美味しい田舎料理に変身させて食品ロスを減らす工夫もしていました。このような昔の日本人が「もったいない精神」により何気なくしていた行動は、まさに“エシカル”を意識したライフスタイルそのものですね。
そして、おじいちゃん、おばあちゃん、昔の日本人が良く使っていた「もったいない」という言葉。実はノーベル平和賞を受賞されたケニア人のワンガリ・マータイさんが感銘を受けられたほどの誇れる言葉として知られているほど。
私たちが“エシカル消費”をすればHappyになれるワケ
どんなモノを購入するのか、選択できるのはもちろん私たちです。ただ毎日のライフスタイルの中で、自分以外の人やモノ、生き物や地域などに思いやりをもつことで、不思議と気持ちにゆとりができます。
例えば「ありがとう」と言われて不快な気持ちになる人がいないように、何事にも思いやりを持って向き合うことで、不思議と思いやりが返ってくるのです。そして未来を思って行動したことは、未来を明るくすることに期待がもてるため、私たちの数年後の未来は豊かで心地よい環境になるはずです。
エシカル消費は、人や環境、社会のことを考えて行動することを意味し、できることは無限にあるといえます。今回ご紹介したものは、ほんの一部なので私たちが未来のために貢献できることは、日常の中を見渡せばあふれていると思います。誰かのため、社会のため、環境のためを思った行動は、自分に幸せとして返ってくるはず。あなたも是非、今日からエシカル消費にチャレンジしてみませんか?