大人の魅力は装いやふるまいが大きく影響を与えるもの。例え、どんなにオシャレをしても、間違ったふるまいをすることで好感度は一気に半減してしまいます。そして自分では気づいていないけれど、もしかしたら残念な人だと思われているかもしれません。そこで今回は美人度が上がる、好感度アップのふるまいを目指すべく、やってしまいがちな残念なふるまいをマナー講師のMasayoさんに教えてもらいましょう。
バッグをテーブルの上にのせるのはNG
レストランなどに入って、バッグをテーブルの上にのせたりしていませんか? 実はこちら、残念なふるまいのひとつ。一流店ではテーブルクロスの上はお皿と同じ聖域と考えられています。そのため絶対にテーブルにバッグなどはおきません。
ですが、カジュアルな場所やテーブルクロスがないテーブルだと、あまり気にせずポンとバッグをおいている方が意外といらっしゃいます。
最近では、荷物用に椅子やかごを用意されているところも多くなりましたが、例えそれらがなかったとしても、テーブルに置いてしまうことは避けた方が良いでしょう。
しかし、自分は気にしないという方、私のバッグは綺麗だからという方、床には置きたくないという方など色々な方もいるはず。
まず考えてほしいのは、バッグをテーブルにのせられたら不快に感じる人がいるということ。人は考え方も感じ方も人それぞれですし、中には別に気にならないという人もいるでしょう。
とはいえ、自分がどうしたいかといった自分の気持ち最優先してしまうのか、それとも周りに不快な思いをさせてしまわないかを考えられるかが重要。
どちらが大人の女性としてスマートで素敵か、そう考えてみるとどちらが正解かわかりますよね。
自分が男性を選ぶ時はどうだろうって考えてみたら分かりやすいと思いますし、もちろん男性から見て素敵だと感じる女性も、きっと後者の周囲への気配りができる人といえるでしょう。
ついつい盛り上がって長居はNG
女性によくありがちな行動のひとつですが、話し込んで盛り上がって気が付くと長時間・・・・・・なんてご経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか。実は筆者もやってしまった事があるのですが、「あまり長居をせずにお店を変える」もしくは「あらためて何かをオーダーするなどしないとお店が気の毒だ」というアドバイスを受けた過去があります。そこからお店の側にたって考える事を、きちんと意識するようになりました。
もちろんお店が「ゆっくりお過ごしください」というコンセプトなら、少しくらいはゆっくりさせていただいてもいいと思います。そうした場合でも、自分たちが楽しむだけでなく
周りの状況を見て行動する意識をもてることが、大人としての素敵なふるまいといえるでしょう。
食べきれずに残してしまうのはNG
食事をするとき、やはり残さないのがマナーとしては基本。食事が終わった後の景色が綺麗なほうが素敵ですよね。
しかし、どうしても食べきれず残してしまった時は、お店の方に「とても美味しかったのですが、お腹がいっぱいでごめんなさい」と一言添えましょう。それだけでも気遣いが伝わります。
また、事前に食べきれそうな量を考えて注文することも一つでしょう。
筆者の経験ですが、北海道に旅行した時にとあるお寿司屋さんに行ったとき。
関西では食べられない、北海道ならではの旬のものをたくさんいただきたくて、そのお店イチオシのお任せにぎりのコースにしました。
とはいえ、かなりボリュームがありそうだったので、ご飯を減らしてもらうようにお願いし、全種類いただく事ができました。
このように、コース料理でも初めから多いと思っている場合は、事前に伝えて量をへらしていただいてもよいのです。
減らすのはもったいないというのではなく、美味しく最後までいただくことを意識するほうがスマートですよ。食事が終わった後、お化粧室を使った後なども、後がキレイであることを大切に。
ちょっとした気配りで、自分たちだけでなくお店の方も周りの方も、心地よく過ごせることが意識できれば大人のふるまいとしてはベストです。
そして「ありがとうございます」と「美味しかったです」という気持ちは、できるだけ言葉で伝えましょう。
言葉にすることで、周りの人も自分も、さらに幸せな気持ちになるはずですよ。
いかがでしたか? 周囲への配慮ができるふるまいができる人は、素敵な印象を与えることができます。ちょっとした気配りができる人と一緒に食事をすれば、より美味しく感じるうえ、楽しい時間が過ごせますよね。楽しかった、また食事したいと、ご一緒する人にそう思ってもらえることは素敵なこと。
形のマナーよりもっと大切なことは、きっとそういうところにあるのではと思います。皆さんも是非参考にしてみてくださいね。
マナースクール Mエレガンスアカデミー 代表
グレース・ケリーも卒業生であるフィニッシングスクールにて幅広く研鑽を積む。幼少よ り茶道・華道を嗜み、着物着付け講師の資格も持つ。上質で心掴むマナー・立ち居振る舞 い・コミュニケーション術の講座を開催。
著書:「オトナ女子のふるまい手帖」なぜか大切にされる女性になるマナーと心得 56