新しい生活様式により、マスク着用が当たり前になってしまった今。何より頭を悩まされているのがマスクによる肌トラブルという人も多いのではないでしょうか。そんな中、最近よく耳にするのが「マスクネ」という言葉。実はマスクによる肌トラブルの大きな要因のひとつでもあるんです。そこで今回はマスクネに悩まされず、美肌をキープするコツについてご紹介します。
マスクネとは
この「マスクネ」というのは、マスクとニキビの要因となる菌「アクネ」を組み合わせた造語。ウイルスの感染を防ぐために、仕事中だけでなくプライベートまで日常生活の中で、長時間のマスク着用が求められる状況になりました。今まではそこまで肌トラブルが起きなかった人でも、長時間のマスク着用によりニキビに悩まされる人も少なくありません。
マスクネはどうして起こるの?
マスクを着用しているとマスク内が呼吸などにより高温多湿になってしまいがち。保湿されているのだから肌に良い影響を与えると思っていませんか? 実は通気性が悪く、高温多湿のマスク内は菌が繁殖しやすい状況。そのためニキビの原因となるアクネ菌も増殖しやすい環境であり、ニキビなどの肌トラブルにつながってしまうのです。
マスクネ以外の肌トラブルにも要注意!
マスクによる肌トラブルはアクネ菌の増殖だけではありません。マスクの長時間により高温多湿になったマスク内は、バスルームと同じ状況ということ。お風呂上りはできるだけスキンケアで肌の保湿をすることが推奨されています。それは保湿をせずに放置することで、肌表面を乾かそうとする熱により、肌の水分が一気に逃げてしまい乾燥につながってしまうといわれているからです。つまりマスクの着脱においても同様のことが考えらるということ。マスクを着用している高温多湿の状況から、マスクを外した瞬間に肌が一気に乾きはじめ、乾燥による肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
また、マスクによる肌トラブルには摩擦もあげられます。マスクを着用するようになってから、頬や鼻、フェイスラインにニキビや赤みなどの肌トラブルに悩まされている人も多いはず。これらはマスクが肌に当たりやすい部分でもあり、摩擦により肌表面が傷つけられることにより引き起こされた肌トラブルなのです。
マスクネなどによる肌トラブルを回避する方法
長時間のマスク着用により引き起こされる肌トラブルに悩まされ続けるのは辛いですよね。そこでマスクネなどによる肌トラブルを回避する方法をチェックしておきましょう。
1.スキンケアで保湿を強化
マスクを着用しているとマスク内の湿度が保たれていると、肌も保湿されていると思いがちですが、実はそうではありません。マスクの着脱の際に一気に肌表面が乾き始め、肌は乾燥をしていることがほとんどです。そのためマスク着用前のプレ保湿、また長時間のマスク着用後のアフター保湿を強化しておくことが大切。いつものスキンケアでもしっかりめの保湿を意識しましょう。
またコットンパックで水分補給を強化したり、スチーマーを使いながらスキンケアをする、加湿器を日常的に稼働しておくなどもおすすめ。またマスクを外したときは、肌表面の皮脂をティッシュオフで軽く拭き取り、お直し保湿をすることも肌トラブル回避のコツです。
2.自分に合ったマスクをつける
マスクによる肌トラブルは摩擦が原因でもあります。肌とマスクが擦れることにより摩擦が生じてしまい、それが肌にとっては刺激となり肌トラブルにつながってしまう。例えば小さすぎるマスクだと、肌を押さえつけるような状況になり、強い摩擦が起きてしまいます。少し大きめの顔をしっかり覆うタイプのなど、なるべく摩擦が起きないものを選びましょう。また素材においても、なるべくご自身の肌に合ったマスクを選んでください。肌が敏感なタイプの人は、肌に合わない素材のマスクを着用するだけで肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
まだまだマスクの着用を求められる生活が続きます。肌トラブルに悩まされている人にとっては辛く一日が長く感じてしまいますよね。マスクネによる肌トラブルを回避するために、ご紹介した対策などを是非参考にしてみてください。
美肌研究家 ライター
手軽、ナチュラル、透明感ある美肌作りの提案を得意とする美肌研究家。
コスメ、アンチエイジング、スーパーフードなど、美容に関する様々な資格を保有。その知識を活かしながら、シーンに合わせた美肌メイクや大人可愛い魅力を引き出すメイク、無理なく続けられる美容法などのコラムを数多く連載。