自分の気持ちに素直に、そして自分らしさに磨きをかけることが「Honest me」のコンセプト。そんなコンセプトにピッタリな女性にインタビューし、歩んできた人生や、心の在り方に迫り、自分磨きの近道をする企画。自分らしさを磨くヒントや、人を惹きつける魅力づくりの参考にしてみてください。
今回の Honest me では、長年にわたって美容に携わり、自分らしく輝きながら突き進む女性「Tatsuyoさん」にフォーカスしました。
夢破れたことが、新たな夢へのスタート
天職となる、今の仕事へ就くきっかけは何だったのですか?
Tatsuyoさん:子供の頃の夢は国際線のCAで、しかも絶対に“国際線”!
英語が好きとかじゃなく、ただ外国人にすごく憧れをもっていたからなんですけどね。(笑)
当時、化粧品のポスターのモデルをしている外国人だったり、マリリンモンローの美しさに夢中で、子供の頃の私にはものすごく衝撃的だったの。それで”美”と”外国”への憧れから、単純に海外を飛び回る女性の仕事=CAさんになりたい!って思っただけで・・・・・・。
でも当時はCAになるにはある程度の身長が必要だったから、結果的には挑戦すらできず夢を叶えることはできなかったんです。
夢が破れたことが、なぜターニングポイントになったのですか?
Tatsuyoさん:「美しさに憧れていた海外スターのようになりたい」から「人をキレイにしてあげたい」という気持ちに変化が表れたのが、ちょうどCAの夢破れたこの頃だったかな。
でもメイクとか、表面の美容は私が求めているものとはちょっと違ってて、土台から磨くエステこそ、これだ!って。それでエステ業界に飛び込んだんだけど、これが美容の世界へと進むきっかけですね。
Honest me 編集部:夢が破れてしまうと「全てを失ってしまった」と思ってしまいがちですよね。でも実はそうではなく、自分らしく輝くためのきっかけや新たなスタートなのかもしれないということ。このことは、誰にでも当てはまる気がします。
人生の壁は、深呼吸するタイミング
美容の世界に飛び込んでみてどうでしたか?
Tatsuyoさん:エステの世界では一般的にネイルは禁止なんですよ。でも当時、カウンセラーとして管理職に就いていた憧れの先輩がいたんです。管理職になると、ネイルもOK、店長会議もファーストクラスで出張ができたり。
「私、絶対にあそこ(※1)にいきたい!」って宣言して、必死に頑張って有言実行、カウンセラーになれたんです。カウンセラーになった瞬間までは、本当にすごく充実していましたね。
※1:管理職であるカウンセラー
目標を達成しても、新たな壁に苦しむ日々
Tatsuyoさん:管理職に就けて念願のネイルやオシャレもできるようになったけど、現実はそう甘くなかったと実感させられました。管理職の仕事って、憧れた華やかさとはかけ離れてて、当時20代前半だった私に待っていた現実は、自分よりも年上のスタッフへの指導や、数字に縛られる毎日でした。
キレイになりたい、人をキレイにしたい想いで美容の世界に飛び込んだ自分からもかけ離れてしまっている気がして、本当にあの時は辛かったですね。
そんな毎日を送っていたある日、駅のホームで倒れてしまって・・・・・・。
自分では頑張っていたつもりでも、きっと体も心もすごく疲れてしまっていたんでしょうね。
でも今になって思い返すと、若かったのと、私の器がまだそこまで達していなかったのかもしれないです。笑
Honest me 編集部:成長するために壁は乗り越えなければならないものでもあります。でもそのせいで自分を見失うなら、少し心の深呼吸をするための時間を設けて、今の自分を見つめなおしたほうがいいのかもしれないですね。下を向かずに前を向くための小休憩は、長い人生のうち少しの時間くらい立ち止まっても大丈夫。
深呼吸が次のステップへの出会いに
エステの世界から少し離れることを決断はするも、下は向かずに自分らしく前へと進む。そんなときにパーソナルカラーをやってみないかという声がかかり、本物を求めたいと渡米を決断。この渡米がTatsuyoさん自身のマインドに磨きをかけることに。こうした経験をしたことで、パーソナルカラーやネイル業界など、活躍の場をさらに広げることができたのでしょうね。ここからは、挫折をプラスに変えたTatsuyoさんのマインドに迫ります!
渡米したことで何を感じましたか?
Tatsuyoさん:とにかく自由だと感じましたね。あと、日本と違うのは自由だけれども、自分がしっかり自分に対して、自分の人生において責任を持って生きていないとダメ。自分の人生にどう向き合っているかとかね。
自分の考えをもっていなかったり、どうしたいのか意思表示ができないと、ちょっと大げさな言い方だけど・・・、話もしてもらえないみたいな感じかな。(笑)
ちょっとビックリするでしょ? でも、これはとっても大切だと思います。
Honest me 編集部:自分らしく輝くことに磨きをかけたTatsuyoさん。そしてここから様々な美容に携わり経験を重ね、ネイル、シュガーリングなどを通して、“人をキレイにしてあげたい”という夢だった仕事で自分自身も輝き続けています。
今の目標は何ですか?
Tatsuyoさん:私の今の目標は、「還暦ビキニ」です。
これはプロポーションだけじゃなくて、ビキニを着るという意識を常にもっていたいという意味。だってビキニを着ようと思ったら、自然と自分自身に目がいくようにならない?
「シニアになったら、もう終わり」じゃなくて、魅力的なシニアであふれてほしいし、私もそうなりたいという願いかな。還暦でビキニを着るということを通して、体を中から磨くとか、もっと健康に気をつけたり、自分自身を大切に、愛してあげることを忘れないでと伝えたいんです。
自分らしく輝きたい人へのメッセージ
Tatsuyoさん:そうね・・・・・・。自分らしく輝くためには本当の自分を知ることと、あと『感謝』を忘れたらダメ。
日本の人って周りの目線を気にして、”自分は”より、周りの人たちから見る自分が自分自身になっているところがあるでしょ? 言ってる私だって、そんな部分があるかもしれないけど。(笑)
でも周りの目を気にして、人に自分が操られている・・・・・・みたいな感じ。全員がそうじゃないかもしれないけど、そういう人が多く感じるから、それはすごくもったいないと思うところですね。
例えば、「SNSの評価とかを気にして、本当の自分を隠したりしない!」とか。
あと、自分とは違った考えや意見だからと一方的に拒絶しないで、一度は知ろうとすることは大切じゃないかな。他人を受け入れると、こんな考え方もあるのかとか視野だって広くなるし、すごく成長できるメリットがあるし。だから、たとえ違いがあっても受け入れて、認める、そのうえで自分の主張をするのがベストね。良いとか悪いとか、“マル”とか“バツ”をつけたりせず、「あなたはそうよね、でもわたしはこうなの。」という感じに。
そしてやっぱり、本当の自分のことを誰よりも理解して、愛して、全てのことに感謝を忘れず、一度きりの人生なんだから思いっきり楽しんで、キラキラ輝いてほしいです!
Honest me 編集部:ありがとうございました。次回の「Honest me」も、乞うご期待!
【第一回 Honest me/PROFILE】Tatsuyo(たつよ)
NPO法人日本ネイリスト協会 常任本部認定講師 / Sugaring Lab Director
女性の『真の美』を追求しつづけ、これまでのネイリスト育成の経験を活かし、 シュガーリスト育成のための教育メソットを確立、シュガーリングラボ統括総責任者として活躍中。自身は還暦ビキニを目指してナチュラルな美しさを追求。