自分の気持ちに素直に、そして自分らしさに磨きをかけることが「Honest me」のコンセプト。そんなコンセプトにピッタリな女性にインタビューし、歩んできた人生や、心の在り方に迫り、自分磨きの近道をする企画。自分らしさを磨くヒントや、人を惹きつける魅力づくりの参考にしてみてください。
今回の Honest me では、ナレーター・アナウンサーなど、声のお仕事をされて、自分らしいライフスタイルを過ごしている女性「板羽柚佳さん」にフォーカスしました。
柚佳さんの明るさとポジティブでいる秘訣は?
柚佳さん:私? 特に意識して何もしていないけど、どんなことも楽しんでるというか、おもしろがってるよね。あと、人の良いところを見る。それから、泣きごとは言わないわね。泣きごとを言う暇があるなら、うまく進めていくためにはどうすればいいかって、常にそう考えていますね。
あえて意識的にしている事といえば、「ノー」とは言わない。仕事でも家庭でも、まずは「そうなんだ、なんで?」って聞くかな。犯罪はダメよ。笑
それ以外のことなら、大体は何でも「イエス」で返す、これは否定的にならないという意味ね。そうしてきたからか、私の周りにはそんな人たちばかりで否定的な人はいない。キラキラしているっていう表現は苦手だけど、もし私がキラキラしていると言ってもらえるのなら、その周りにいる人たちのおかげでキラキラできているのかなって思う。
なぜナレーターのお仕事に?
柚佳さん:子供の頃はお歌を歌うことが大好きで、アイドルになりたかったの。でも子供のときは、どちらかといえば暗いタイプだったかな。
編集部:えっ! 今の柚佳さんから、全く暗いイメージができないです。笑
柚佳さん:それから、学生時代は海外に留学もしたかったけど、そのときも父親の猛反対に合って断念して・・・・・・。そこでリベンジをしようと、アイドルのね。笑
親には「アイドルなんて」と言われてね。でもどうしてもテレビの仕事がしたくて、ふと「女子アナ」が浮かんだのよ! それでアナウンサー試験を受けるんだけど落ちてしまって。そのあと、車のショールームでのお仕事を経て、結婚を機に退職したの。でもアナウンサー、ナレーションといった「話す仕事」に就くことを、決して諦めなかった。
編集部:夢を叶えたのは、ご結婚されてからなんですか?
柚佳さん:そうそう! だからね、今の事務所入ったのは結婚してからで、もう22年になるかな。でも私、話す仕事をすると思っていたの。子供のころからの夢というより「なる!」と思っていた。だから、それ以外には目もくれないし、自分がなりたいものにだけフォーカスしていましたね。
夢を叶えるために必要なのはどんなことですか?
柚佳さん:せっかくもらったご質問だけど、自分のしたいお仕事をやり続けるために、何をどうしてきたのかをシェアさせてもらってもいいかしら?
私はナレーションのお仕事と、認知症の義父の介護、子育て、家事の両立をする環境だったのね。朝3時くらいに起きて、全てをこなしてきたのは仕事をやめたくなかったから。好きな仕事を続けるために、どう時間配分をするかを考えて行動していたの。だから「時間がない」という人は本当にその仕事が好きなのかなと思うことがありますね。
一度しかない人生なのよ? 「稼ぐための仕事」というより「やり続けたいと思う仕事」かどうかが、私は重要だと思うんです。パートでもなんでもいいと思うの、この仕事が面白い! とか、そういう気持ちがあるかどうか。多かれ少なかれ、みんな何かを抱えていると思うけど、前を向いて、これを頑張ろうと探すこと。
やりたいことが「見つからない」とか「見つけれない」ではなくて、見つけようと動くことが大切なの! 動かないで「見つからない」なんて、見つける気がないのよ。そうやって悩んでいる自分が好きなのよね、きっと。
編集部:とはいっても、「やりたい仕事」より「稼ぐ」ことを優先しなくてはいけないときもあると思います。それについては、どう考えますか?
柚佳さん:そういえば、私もナレーションに重きをおけないときがありました。離婚をしてシングルマザーになったとき、子供を育てていかなければいけないとなると、やっぱりお金が必要になるから稼ぐことを優先しないといけないし。本当は「稼ぐための仕事」より「やりたい仕事」がベストなんだけど、そのときは「誰かのためなら頑張れる!」という気持ちにシフトされていたかな。子供のためなら頑張れたし、安い材料で心が豊かになるごはんを作ろうとか、それはそれで幸せだった。
今までの人生で「最大の壁」は?
柚佳さん:私の場合、離婚する前が壁でしたね。離婚すれば当然、子供は片親になってしまうから、そのことを心配して・・・・・・。でもそのとき、娘に「もう頑張ったんだから、いいんじゃない?」と言われて、その壁を突破することができたんです。
柚佳さんの今の目標を教えてください
柚佳さん:50歳までに半分日本、半分ハワイのライフスタイルを送ることですね。でも「50歳になったら」から「50歳まで」に変えて、自分にプレッシャーをかけているんです。今ね、実は言語の壁にぶつかっているの。笑
編集部:言語の壁って? 柚佳さんは英語は話されますよね?
柚佳さん:日常会話は大丈夫。でも海外でビジネスをするとなると、まだまだ勉強しないとダメなのよ。だから毎日勉強は欠かさないし、海外の彼とのLINEでも勉強しているの。この目標を達成するためには、どうやって生きていくかなど、今も常に考えていますね。
現状に満足したことはないし、だからこそどんどん右肩あがりな人生なのかなって思う。色んなことがありすぎな人生で、振り返っても戻りたいタイミングなんてないけど、そのときは沈まないし、やってやるぞって思ってますね。でも、ふと振り返ると、自分の人生にいつもぞっとしています。笑
自分らしく輝きたい人へメッセージ
柚佳さん:多分、今のあなたで十分あなたらしくて、何か特別なことをする必要なんてないです。でも、今の自分が私らしくないと感じるなら、何かやってみるといいんじゃないかな。輝いていない人なんていないと思うし、みんな原石なんだから。その原石を磨くのは自分だけだし、悩んでいい、もがいていい、苦しんでいい!
自分の幸せがその先に必ずあると確信して、その悩みが自分を幸せにすると信じられるのならやってみればいいと思う。まず自分。自分を大事にして、自分が何をしていると幸せなのか知るべきです。自分を幸せにしてあげてください。
Honest me 編集部:ありがとうございました。次回の「Honest me」も、乞うご期待!
【第二回 Honest me/PROFILE】板羽 柚佳(いたは ゆか)
伝達のプロ。美しい日本語使い。ナレーター、声優として20年以上のキャリアを持つ。現在は、MBS系で人気のスポーツ番組「戦え!スポーツ内閣」を担当。パラレルキャリア推進派。自宅スタジオでフラを教える傍ら、コミュニケーション、スピーチコーチングなども実施。1973年生まれ、乙女座、B型、2人の娘を持つ母。