顔のたるみやむくみは、加齢のせいだけだと思っていませんか? 老け見えの原因は、加齢だけでなく首のこりも関係している可能性もあるんです。そこで今回は首こりの原因と、首こりを解消するための簡単セルフストレッチを、専門家の先生に教えてもらいましょう。
首こりの原因は?
日常生活では、体の前で腕を動かす動作が多いため、肩が前に巻きやすく、顔が前に出てきてしまい猫背になってしまいがちです。その習慣が長年続くと、ストレートネックにもなってしまうことに。そうなると、首の上に乗っている頭と頚椎の関節に負担が大きくなり、血液やリンパの流れが悪くなることで、首こりや肩こり、むくみなどを感じやすくなります。
さらにデスクワークが多い方は、PCや書類をついつい凝視してしまい、顔にある骨の関節の動きが硬くなり、目の疲れを感じやすくなります。また、リンパの流れも悪くなるので、皮膚のむくみや硬さにつながり、ほうれい線が目立つ、フェイスラインが下がりやすくなるため、老け顔になってしまうことに。そこで、首こり朝やお風呂上がりなどのリラックスタイムに実践してほしいのが、頭と首、耳のストレッチ。では、早速ご紹介していきます。
ストレートネック改善! 簡単ストレッチ法
1.座って左右の後頭部(首と頭の境)に親指を当てます。
2.親指でおでこの方向、斜め上に向けてじんわり押しましょう。
3.押してる指に逆らうように、顔は上を向きながらジワーっと抵抗します。
1から3までを20秒くらいずつ、2~3回繰り返し行いましょう。頭と首の関節が伸び、開くようなイメージです。
首こりや肩こりを感じる方は、関節の動きが悪くなり、筋肉も張りやこりを感じる人が多いです。その場合、構造の歪みから考えると頭(後頭骨)と第一頸椎以下の関節がうまく動かなくなっていることが主な原因。
この簡単ストレッチを繰り返し、関節の動きが良くなると首肩のこりやつまりは、次第に楽になってくるのでコツコツと試してみてください。ただし、痛みや歪みのきつい人は、まず専門医などに診てもらい、バランスを整えてから日常でのストレッチを取り入れることをおすすめします。
簡単! セルフ耳ストレッチ
1.耳全体を根元から挟むように持ち、真横にゆっくり引っ張ります。
2.そのまま、後ろ(後頭部方向)にも、1と同じように引っ張りましょう。
3.耳の上を挟むように持ち替え、動作は1と同じように上の後ろ方向にゆっくり引っ張ります。
4.耳の下を挟むように持ち替え、動作は1と同じようにして、今度は下の後ろ方向にゆっくり引っ張りましょう。
深呼吸をするように息を吐きながら、10〜20秒、1〜2回程度行います。両耳同時でも、片耳ずつでも、ご自身のやりやすい方法で行ってください。
【ワンポイントアドバイス】
これを行う前にフェイスラインに沿って、肌をなでるように上から下にさすり、リンパの流れを良くしておくとより効果的です。注意点としては、リンパは皮膚のすぐ下にあるため、強い力や圧をかけるだけでは流れないので、優しくなでることがリンパの循環を良くするポイントです。
今回は老け顔を回避するために効果的な、首こりを解消するための簡単ストレッチをご紹介しました。いくらストレッチをしても。日常での生活習慣も大きく影響しますので寝不足・ストレス・疲労を溜め込みすぎないなどに注意することも大切です。
【監修者】御幸町カイロプラクティック院長 小松原忠
京都で医科歯科と提携し分子栄養学の栄養指導と施術を中心に、不調でお困りの方の改善のお手伝いをおこなっています。